2016.05.17
症例集(オペログ)
左下4,5番へBLT RC 4.1Φ×10mm埋入
今日は、左下の小臼歯部へ2本のストローマンインプラントのボーンレベルテーパード、レギュラークロスフィット10mmを埋入しました。
上顎は、第1小臼歯から第1小臼歯までの8本を連結したブリッジで、両側遊離端の金属床の部分義歯を製作します。
上顎の咬合支持は小臼歯部までで、下顎も大臼歯までのインプラントは必要ないので左下4,5番に埋入し6番への1歯のカンチレバーポンティックのインプラントブリッジとします。
咬合支持の要件のほかにも、5番部までは十分な骨量があるものの6、7番部位においては下歯槽管までの距離が不足していて、この部位にインプラントを埋入するためには、GBRが必要となり余分な費用と治療期間がかかるという問題もあります。
術前のCTのプランニングにて、骨密度も既存骨量も充分に存在します。
術前の口腔内所見でも、5番部位までにボリュームがあるのがわかります。
常に完全な平行埋入を心がけます。
使用したフィクスチャーは、最新のBLT 形態で、素材はチタンジルコニア合金のロキソリッドで、強度も純チタンに比べて24%アップしていますので、カンチレバーの設計にも十分でしょう。
インプラント埋入後の所見です。5番の埋入位置をやや遠心に設定して、カンチレバーブリッジの応力を分散します。
術後のパノラマレントゲンです。6週間後に補綴物の製作にかかります。
2016.03.17
症例集(オペログ)
上顎6,7番部位へ2本のストローマンワイドネック8mmをソケットリフトで埋入
今日は、午前も午後も上顎の臼歯部インプラントの手術で、どちらも上顎洞へのソケットリフトで埋入しました。
この症例は、午後のオペで右上の6,7番部位にストローマンインプラントの大臼歯用1回法のワイドネックΦ4.8mmを2本使いました。
術前のCTでわかるように、上顎洞粘膜にかなり肥厚が見られましたので、耳鼻科医へ対診を行ったところエンドスコープ(内視鏡)での審査で上顎洞粘膜に炎症は見られないとの返事をいただきました。
6と7番の間にかなり高い中隔がありましたので、ラテラルアプローチではなく、オステオトームテクニックを用いました。
最終のオステオトームΦ4.0mmで骨補てん材を入れて、ボディー径Φ4.2mmのワイドネックをセルフタップで埋入しました。
これにより、手指感覚では、しっかりとした固定が得られましたので、1回法でオペを終了しています。
4か月後くらいからオステルによるISQ値を調べていって、65以上になった時点で補綴に移っていきます。
今までのステージドアプローチ+ラテラルウィンドウテクニック+完全埋入手術に比べると、患者様への身体的、時間的、コスト的負担は、圧倒的に少なくなると思われます。
一昨年、左下に当医院でインプラントを行っていましたが、今回右上の欠損に対してもインプラントを希望されました。
術前の3D CTでの埋入シミュレーションです。ここでシュナイダー膜の肥厚が認められたので、耳鼻科への対診となりました。
オステオトームテクニックで補てん材を填入しながら、粘膜を挙上していきます。
7番部位の骨が薄いところは、ドリリングで穿孔しないようにピエゾサージェリーを使用して、ソケットホールを形成します。
使用したストローマンワイドネック8mmのSLActiveです。
埋入が終了したところですが、しっかり固定ができています。
術後のCT画像での確認です。
2016.03.02
症例集(オペログ)
ストローマンボーンレベルSLActiveで歯槽頂のGBR
他医院にて施術してもらった左下67番部位のインプラントがインプラント周囲炎によりリカバリー不可能な状態となって当医院へ来院されました。
やむなくそのインプラントは撤去して、新たに再埋入することになりました。
術前のCTによる診査では、インプラント周囲炎のために撤去後の歯槽骨の垂直的高さが足りなくなっていましたが、インプラント埋入と同時の 歯槽頂への増骨(GBR)にて対処しました。
インプラント手術は完全埋入としていて、4か月後に2次オペを行う予定です。
向かって右下の奥歯がインプラントですが、インプラント周囲炎でグラグラになっています。
撤去した2本のフィクスチャーとクラウンです。
プランニングソフトでシミュレーションしましたが、7番部位は下歯槽管も近く長さ8mmのショートインプラントの予定です。
歯槽頂にGBRするために、インプラントは浅く埋入し、出血を促すためのデコルチケーションをしています。
Bi0-ossと自家骨を混和して、歯槽の形態を整えます。
Bi-ossとのゴールデンコンビのBio-guideを用い、十分な減張切開を加えたのちに縫合します。
埋入後のパノラマレントゲンです。
2016.02.25
症例集(オペログ)
ガイドサージェリーでインプラント埋入後の仮歯装着
上顎中切歯の抜歯後にガイドサージェリーにてストローマンボーンレベルインプラントRC4.1Φ10mmを埋入しました。
最終的なセラミックスの歯をスクリューリテインジルコニアで製作するために、アクセスホール(ねじ止めの穴)が口蓋側に来るようにインプラントの埋入位置を決定します。
それには、3DCTとプランニングソフトが必要で、プランニングした場所に正確に埋め込むためにガイドサージェリーも有用となります。
プランニングの結果、既存の骨の中には納まらないことがわかりましたので、手術に際してはGBR(骨造成)が必要なことも事前にわかっています。
GBRはグローバルスタンダードな材料と手法を用いて確実に、完全埋入縫合で2回法にて行います。
手術から3か月後に2次オペをして歯肉の治りを待ってから、型取りを行い本日仮歯が入りました。
ほとんど予想した通りの結果となっていますので、2週間後にセラミックスの歯を製作のための型取りとなります。
セラミックスの歯が入りましたら、またアップします。
ギャラクシスを使用したインプラント埋入シミュレーションです。セレックスキャンでバーチャルの上部構造をイメージングし、それに対してインプラントの埋入位置を設定します。
サージカルガイドを使用して、ドリリングしていきます。
Bi0-ossとBioguideを使用してGBRを行っています。
オペが終了した状態です。2回法の完全埋入です。
2次オペ後に仮歯を作成します。
中切歯と側切歯に仮歯が入りました。
2016.01.28
症例集(オペログ)
右下第2小臼歯部へボーンレベルSLActive+GBR
右下の5番部にストローマンボーンレベルインプラントRC4.1Φ12mmをGBRと同時の埋入を行いました。
頬側の骨が欠損していたので、骨造成が必要でしたが、この程度ならサイマルテーニアス(同時法)で可能です。
ごくごく普通に行う手術法ですので、スタッフのアシストも慣れたものですし、30分程度で終了します。
歯槽頂までバイオスを使用しているために、完全埋入の縫合を行いました。
一応3か月待時して、2次オペの予定です。
埋入部位のCT画像ですが、頬側の骨がかなりなくなっています。
歯肉粘膜を翻転したところです。CT画像よりも状況は悪くないです。
ボーンレベルインプラントのロキソリッドSLAを埋入中です。
初期固定はきっちり取れています。
頬側の裂開部にGBR、インプラント表面に自家骨をおいて、その上にBio-ossです。
Bi0-0ssの上にコラーゲンメンブレンをおいて、縫合します。
術後のパノラマです。