2010.01.22 症例集(オペログ)

フラップレス埋入5分で終了

右上の6番部位にストローマンレギュラーネック10mmをフラップレスで埋入しました。 この患者さまは、10数年前からストローマンを3回にわたって使用していますので、今回は4回目のインプラントとなります。 5mmΦでパンチアウトして、プラットフォーム4.8mmのエステティックプラスを埋入です。 オペ時間は約5分で終わりました。 御覧のようにグローブもまったく綺麗です。 歯肉にも、骨にも、ティッシュパンチ、ドリルとフィクスチャー以外は触れていません。 完全滅菌で行っていますが、手術着やドレープなどディスポなので環境にかかる負担が気になりますね。 骨も角化歯肉も十分です。オクタアバットでスクリュー固定のクラウンを予定しています。 埋入後のパノラマ。 手術後です。血液が付着していません。

2010.01.14 症例集(オペログ)

上顎ソケットリフト

上顎の67部位に、Φ5.0mmのZimmer スプラインを2本、ソケットリフトで埋入しました。 下顎は、ノーベルのグルービーで傾斜埋入していますが、上顎7番部位の既存骨5mmでしたから、HAサーフェイスを選択しました。 2本のインプラントがやや外開きですが、これはOKです。 逆になってしまうと、インプレッションポストが干渉して、問題になりますので気を付けてください。 2本とも初期固定は、ほとんどありませんし、7番部位は骨の厚みも5mmですから、一応完全埋入しています。6番部位は半埋入です。 もちろん、両方とも完全埋入でも構いません。 このあと、4か月後にプロビジョナルを装着して、下顎位の大幅な修正がありますので、最終補綴はまだ6か月以上先になります。

2010.01.05 症例集(オペログ)

EBI 骨縁下埋入、骨移植

今日は、EBIの臼歯部骨縁やや下埋入です。 このように、粘膜が薄いケースでは、プラットフォーム埋入では、スイッチングアバットが使用できません。 意識的に骨縁下0.5mmに埋入しました。上部構造はカフ1mmのソリッドアバットを予定しています。 歯肉縁とフィクスチャーのプラットフォームの高さによっては、通常のソリッドヘッドを使用するかもしれません。 あるいは、フィクスチャーレベルの印象後に技工所でプラットフォームスイッチアバットをカスタムアバットに形成して使用するかも知れません。 このように、いろいろな補綴オプションが選択できるのが、EBIの良いところです。 そして、先月の韓国でのセミナーでは、なんとプラットフォーム径が4.1mmと3.5mmのナロータイプでインターナルコネクションのスイッチアバットが使用できるものがリリースされていました。 もともとEBIは、ボーンレベル埋入ですが、これにナローが加わわったことで相当よいシステムとなりました。 あとは、SLAの表面が出てくれば、鬼に金棒です。 今後に、期待しましょう。 5番相当部のリッジがかなり狭いのがわかります。歯槽頂の骨をノミで削除しました。 5番部位の頬側には、削除した自家骨を移植します。

2009.12.22 症例集(オペログ)

アストラテックインプラントシステム

久々にオペ録をアップします。 先々週はホノルルマラソンを走りに出かけていまして、先週は大阪で1日セミナーのあと韓国でインプラントのコースを受けていました。 昨日帰国し、やっと普通の生活に戻れる感じです。 明日は、お休みですから必至ぶりに温泉でも行ってみましょうかね。 ということで、今日は新しく導入したアストラインプラントについて報告をします。 このインプラントは、医薬品メーカーの大手アストラゼネカグループのアストラテックがスウェーデンで生産しています。 最近のスタンダードになりつつある、プラットフォームシフティング理論のアバットメントをいち早く製品化し、長期的な成績が良好なことについて報告し、現在のIAI(Implant abattment interface)の流れを作った功績があります。 使用したのは、4.0mm径のパラレルタイプの13mmの長さのものです。 TiO Blastという表面性状を持ったtipe4 titaniumで強固な骨との結合を得ることができます。 ドリル関係やスクリュー、ラチェットなどの器具類も比較的使いやすいです。 アストラテックには、コロナルフレアータイプの首のところが少し広がったものもありますので、初期固定の得にくい上顎ソケットリフトのケースなどで積極的に使用することになるかもしれません。 これで、5つ目のインプラントシステムですが、それぞれ特徴がありますので、適材適所で使用していくつもりです。 写真は、下顎の歯槽骨の十分に存在する方で、インプラントオーバーデンチャーのケースとなります。 次に、上顎のサイナスリフトをしての埋入を予定しています。 使用したアストラテックインプラントです。 インターメディエイトのドリルが付属し、使いやすいドリルシステムです。 骨縁埋入が基本となります。 下顎オトガイ孔間に2本の4.0-13mmを埋入。 埋入後のパントモです。 問題は上顎の埋入ですが、CTで観察したところ、クレスタルボーンの厚みがほとんど0mmでした。

2009.11.27 症例集(オペログ)

EBI 抜歯即時フラップレス埋入2

右下の67部位に、EBIを6番抜歯即時埋入、7番パンチアウトでフラップレス埋入しました。 いつものことですが、プラットフォームを骨縁に埋入し、PSアッバットメントでセメント合着の上部構造を制作します。 オペもゆっくり行って15分くらいです。 術後のはれや痛みも出ませんので、患者さまも楽ですね。 8週後に補綴予定です。 右下6番近心根を抜歯します。 67部位に垂直埋入します。 6番は抜歯即時の通法通りの3次元的位置に入れています。