今日の症例は、上顎中切歯のインプラントです。
重度の歯周病で抜歯となり、周囲歯槽骨の欠損が著しいです。歯槽粘膜の量も少なく難しいケースです。
更に隣接歯の歯根露出もあり、歯間乳頭も減少しています。
ストーローマンボーンレベルインプラントΦ4.1RC12mmを埋入しました。唇側の裂開にはBio-ossとCGF (Concentrated Growth Factor)にてGBRを行いました。
インプラントの初期固定は問題なかったので、課題はどの程度審美性を回復できるかですが、隣在歯の歯周疾患が進んでいますので、妥協せざる負えない部分が多いです。
術前のインプラント埋入部位のボリュームはかなり乏しいです。
CTシミュレーションです。基底部まで11mmですが、12mmの骨縁埋入タイプのインプラントを用いて垂直的にも1mm程度は増生する計画です。
ボーンレベルインプラントRC12mm埋入後、唇側に4mm程度裂開、近遠心は0.5mm~1.0mm程度骨縁上になりました。
ゼノグラフト+CGFでGBRしています。
埋入後のレントゲン画像です。プラットフォーム上にグラフト材が見えます。