インプラントと自分の歯との違いとは?
インプラントと自分の歯との違い あなたの骨(歯槽骨)を再生する方法 第2の自分の歯と言っても過言ではないほど、多くのメリ...
続きを見る場所や抜けてしまった本数にもよりますが、年齢が若い方が最も選択するのはブリッジという治療方法です。
ブリッジができるのであれば、ブリッジは保険ですることもできますし、治療も簡単、患者様に負担もかからないので、とても良い治療方法だと感じる方がとても多いようです。
ブリッジは平均して8年でダメになってしまっているのです。これはブリッジ自体の強度が8年しか持たないという意味ではありません。
患者様でも、ブリッジが壊れてしまって来院される方が多くいらっしゃいます。もちろん、ブリッジの強度の問題で壊れてしまう場合もありますが、それよりも支えていた歯が虫歯になってしまったり、支えていた歯が歯周病になってしまって、支えきれなくなってしまったり、支えていた歯の根っこが折れてしまうというケースも多く見受けられます。
そこで初めてインプラントにしようか迷われる方も多くいらっしゃいます。
しかし、そうするとインプラントにする本数が3本になってしまい、金額が高くなってしまいます。それよりも、いかに早い段階で最善の選択肢を選ぶかが、その後の費用にも大きく関わってくるのです。
インプラントもきちんとメンテナンスをしていただければ10年は持ちますが、仮に10年でインプラントが抜けてしまったとしても、その両隣の歯にマイナスの影響を与えてしまうということはないのです。
また、インプラントを除去しなければならなくなったとしても、しっかりとメインテナンスに通っていただいていれば、早めに除去して、再度、インプラントを埋入することも可能になるのです。
しかも、それは保証期間内で保証の範囲でさせていただくことが可能なのです
また、財団法人ぼけ予防協会のホームページをご覧になっていただくと東北大学との共同研究の結果が掲載されています。
1167人の検診受診者を「健康郡」、「痴呆の疑い」に分けたそうです。
すると、健康な高齢者のお口の中には平均して14.9本の歯が残っているのに対して、痴呆の疑いがもたれた55人のお口の中には平均すると9.4本しか歯が残っていなかったのです。
さらに、脳をMRI検査すると、歯の数が少ないほど海馬付近の容積が減少しており、意志や思考など高次の脳機能に関連する脳機能に関連する前頭葉などの容積も減っていることが分ったそうです。
この調査結果を受けて東北大学の渡辺教授は「噛むことで脳は刺激されるが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。それが脳の働きに影響を与えているのではないか」と話されたそうです。
これはつまり、お口の中に残っている歯の本数と痴呆との関連が証明されたわけではありませんが、示唆された調査です。このように歯の残っている本数、噛むことで脳に与えられる刺激が脳の働きに大きな影響を与えていると考えられているのです。
そういう点からも、インプラントによってこれからの人生の楽しみが大きく変わってくるのではないでしょうか。
どうしてブリッジ、部分入れ歯の終着点は総入れ歯だと言えるのでしょうか。
それは、ブリッジにしても、部分入れ歯にしても、無くなってしまった歯を補うための人工歯があり、それを支える歯があるからです。
例えば、歯が1本、無くなってしまったとします。
その歯を補うためにブリッジにしたとします。
すると、これまで3本でしていた食べ物を咀嚼するという仕事を2本でしなければならなくなるわけです。
このようにして、負担に耐え切れなくなって支えていた歯(支台歯)が抜けてしまうのです。今度は2本抜けてしまったので、4本分の仕事を2本でやることになるのです。
ブリッジのような固定式の治療法の方が部分入れ歯のような取り外し式のものより負担は少ないので、支えていた歯も耐えられる年数が長いようではありますが、それは根本的な解決にはなりません。
お口の手入れの状況にもよりますが、ブリッジで支えている歯が持つのは平均して8年、部分入れ歯だともっと短くなってしまうと言われています。
このようにして、1本から2本、2本から3本と抜けていく範囲が拡大し、支える歯にかかる負担はどんどん増して行き、その支えられる期間もどんどん短くなって行ってしまうという根本的な問題点を含んでいるのがブリッジと部分入れ歯という治療法なのです。
それに比べて、インプラントは他の周辺の歯に負担をかけることはありません。
ですから、単に咬み心地が良くなったり、見た目が良くなるだけではなく、他の今、残ってる歯に負担を全くかけない、つまり、他の残っている歯を最大限、残し、自分の歯で美味しいものを食べ続けるためにも、現段階では最高の治療法ということになるのです。
インプラントは費用は多少、かかるかもしれませんが、その費用を払う代わりに、自分の歯の健康、そして生きがい、人生の楽しさというお金では決して買うことの出来ないものまで手にできる可能性を拡げる素晴らしい治療法であると私は確信しています。
そして、この治療によってできるだけ多くの方が笑顔を取り戻し、その笑顔でこれからの人生を歩まれるお手伝いをしていくことこそが歯科医師としての生きがいでもあると考えています。