2008.11.25 症例集(オペログ)

スプリットクレスト+オステオトーム

今日のオペはバリエーションがあって面白かったです(*^^)v右上3番部位にHAインプラント3.75φの埋入でしたが、骨幅が4mmでしたので、スプリットクレストと言って、薄い骨を割り拡げてその中に埋入しました。 また、上顎洞の側壁が埋入部位の遠心に近接していましたので、ドリリングは初めの1.8mmのみとして、あとはスプリットコントロールという器具を使用し て埋入窩を押し広げていきました。結果、上顎洞の側壁が内側へオステオトームされシュナーダー膜を穿孔せずに埋入できました。頬側の骨壁はスプリットされ て若木骨折しましたが、初期固定は十分にとることができました。患者さんの75歳という年齢も考慮して、2時オペの不要な1回法で処理しました。 ついでに、右上2番の進行した歯周病に対して歯根の切除を同時に行い、既存のブリッジを再製せずに当分快適に生活できるように対処しました。 オペ前後のパノラマと上顎洞側壁を押し広げながら埋入された様子のわかるレントゲンを添付します。

2008.11.25 症例集(オペログ)

丸目先生のサポートオペとなりました

このオペも先週でしたが、アップするのを忘れていました<(_ _)> 患者さんは地行クリニックで平成15年から診させてもらっている女性の方です。 18年からは丸目剛先生が診ていて、左下の6番の抜歯に伴いインプラントとなりました。 オペは、丸目剛先生が大濠クリニックのオペ室を使って行いました。 抜歯から3か月たっていましたが、レントゲン的にはまだ骨の均一化が進んでおらず、ドリリングに注意が必要なケースでした。 埋入窩が裂開のある頬側へながされてしまい、SOS信号を受信し、助け舟を出しました。途中で術者交代で自家骨とバイオガイドを使用して頬側へGBRを行いリカバーできました(汗)! 決して1本埋入だから簡単というわけではありませんね。

2008.11.25 症例集(オペログ)

EBIアーリープレースメント

先週に行ったオペですが、アップするのを忘れていました<(_ _)> 基本的にすべてのオペを成功例だけでなく失敗や問題ケースも公開する予定です。 このケースは、もちろん成功ケースで、パーフェクトなオペとなりました。 埋入時期は軟組織の治癒が完了する抜歯後6週の早期埋入です。 オープンフラップのエンジン埋入で45Nの初期固定ができました。即時荷重の可能なトルク値です。 上顎は、すでに2本のインプラントが埋入されていて、オッセオインテグレーションが終了しています。 左下は近々4.6番部位に2本のEBIインプラントをやはり早期埋入する予定です。

2008.11.07 症例集(オペログ)

アーリープレースメント

上顎右3番部位の抜歯窩インプラントです。はじめから予定していたインプラントではなく、2回目のプロビジョナルに移行しようという時に、右上3番が歯根 破折を起こし抜歯となりました。すごいブラキサー(歯ぎしり)の方なので、今後も起こりえます。結果的にインプラントは3本連続植立という形になりまし た。 埋入時期は、粘膜が治癒した6週後に早期埋入を行いました。ITIプレースメントプロトコルのType2です。これで、最終補綴まであと4か月かかります。 その間に、他の歯が破折しないことを祈ります。

2008.11.06 症例集(オペログ)

カンチレバー設計の埋入

今日のさんは、クリニックの近くにお住まいということで、来院されました。患者さんの問題は、朝起きるとお口の中がネバネバして、血や膿が出ているように 感じるということでした。前の歯医者さんでもそのことを訴えられたそうですが、なんともないということでしたので、我慢していたということです。 パノラマレントゲンで、すぐに確認できるのですが、左下の5番目の歯が、ひどい歯周病で周りの骨が溶けてしまっています。その部分ではいつも炎症が起きていますので、血や膿が出ているのは当然のことなのです。 歯周病の5番は抜歯しまして、骨のなくなっているその場所は避けて後ろの6,7番目の大臼歯のところにストローマンワイドネック4.8mmΦ10mmを埋 入しました。補綴設計は近心カンチレバーの3ユニットブリッジとします。大臼歯部の骨の幅、深さともに十分でしたので、この設計が最も治療期間の短縮と患 者負担を減少させることができると思います。