2009.02.10
症例集(オペログ)
EBIで抜歯即時はとっても楽!
今日のオペは、中切歯の歯根破折で抜歯と同時にインプラントを埋入するものです。
中切歯の場合、最も審美性に気を使いますが、このEBIインプラントはプラットフオームスイッチのアバットメントが使えますので、深めに埋入することで歯肉のリセッションに対応できます。
極端な話、プラットフォームの辺縁が骨内に埋まった状態でもいいわけです。
プラットフォームから辺縁歯肉までの距離に応じて、カフの長さの違うアバットメントを選択すればいいわけです。
EBIインプラントの原型であるストローマンインプラントだと、プラットフォームが補綴物のマージンとなりますから、あまり歯肉縁下深くに埋入するとマク ロギャップ由来のインプランタイティス(インプラント周囲炎)を引き起こすリスクが出て来るので、埋入深度を設定するのにとても気を使っていました。
今回のケースは、根尖周囲に骨の吸収がありましたので、初期固定がほとんどとれていません。
しかし、固定式の仮歯でインプラントを保護していますので、たぶん大丈夫と思います。
インプラントの進化により、術者も患者も楽になりましたね!
2009.01.26
症例集(オペログ)
コンピュータ支援インプラントシステム オールオン4
オールオン4とは、一本も歯がなくなってしまわれたいわゆる総入れ歯をしなくてはならない方に、4~6本のインプラントを使用して、12本の固定式の歯を入れることができるシステムのことです。
このシステムの最大の特徴は、患者さんの手術による負担を減らし、歯が入るまでの期間も短縮できます。また、費用的にも軽減されます。
従来はこのような場合、8~10本のインプラントを埋め込む必要がありましたので、費用も約400万円ほどかかっていました。
しかし、オールオン4であれば平均250万程の治療費で固定式の歯が手に入るのです。これで10年間快適に生活ができたとしたら、月々約2万円ですし、 しっかりお手入れをしていただいて20年間使用していただければ、月々たった1万円で快適な生活が約束されるのですから、いまからの患者さまにとっては素 晴らしい時代になったものだと思います、ホント(*^^)v
また、費用の軽減のほかにもっと大きな利点があります。
手術による痛みや腫れが格段に少ないということです、ノーベルガイドというコンピュータシミュレーションを使用して手術を行えば、歯茎を切開せずに確実に骨のあるところへインプラントを埋入することができますので、オペ後の出血や腫れ、痛みがほどんど起こらないのです!
それともうひとつの大きな利点は、シュミレーションにより仮歯を事前に作ることができますので、手術の直後から固定式の歯を使用して食事をとることができますし、人前に出ることもできます。
今までは、1ヶ月間は流動食とマスクで生活しなければならなかったことを考えると、すごいことです。
そのうちオールオン4のキャンペーンをしたいと思いますので、その時は入れ歯でお困りのご親戚やご友人にご紹介いただければ幸いです(*^^)v
2009.01.26
症例集(オペログ)
小冊子「歯をまもる」を執筆しました!
先日、インプラント冊子「歯をまもる」を執筆しました。約60ページの小冊子ですが、2日間ホテルにこもって書き上げました。まるで売れっ子作家のようでしょう。
まあ、そのくらい気合いを入れて書かせていただいたとご理解ください(#^.^#)
インプラントの近年の進化は素晴らしいですが、いまだにこの利点の多い素晴らしい治療法について、間違った理解を持たれておられる方がおられます。約20 年くらい前に治療を受けられた方の中には、数年でダメになってしまったとか、歯が入れることができなかったとか、あまり良い経験をお持ちでない方がおられ て、そのような方々からの口コミがいまだに悪評のもとになっていたりするようです。
そこで、このような誤解をなくして、正しいインプラントの知識が普及するように願って、この本を書いたというわけなのです。
今現在、すべて自分の歯がそろっていて、インプラントの必要のない人でもいずれはそれが必要になる可能性は高いです。なぜなら死ぬまで1本も自分の歯を失わずに生活できる人は、非常にまれだからです。
今回は、当医院でインプラントを受けられたかた約400名へ郵送で送らせていただきましたが、もし一度読んでみようと思われた方は、お気軽に大濠クリニック092-716-0666 begin_of_the_skype_highlighting 092-716-0666 end_of_the_skype_highlightingのほうへお電話くださるか、メールinfo@art-smile.comを送っていただければ、喜んで送らせていただきます。
2009.01.16
症例集(オペログ)
ラテラルウインドウのサイナスリフト
今日のオペは、上顎6番部位のラテラルウインドウでのサイナスリフトでした。
上顎洞前壁が5番の直上まで伸びていますので、かなり深い位置での作業でした。
また、56番部位の内側壁に隔壁があったため、粘膜が上がりにくく骨補填剤の量が限定されたしましましたが、インプラント体の周囲は十分な量を入れられたと思います。
手術時間は50分ほどかかってしまいましたが、術中に痛みが全くありませんでしたので、患者さんは感謝されていました(*^^)v
使用したインプラントはジマーのスプラインツイストφ5mmです。
多少の初期固定もありましたので、4か月で補綴の予定です。
2009.01.13
症例集(オペログ)
上顎57フラップレスプレースメント
今日は、久々に上顎の骨の豊富な症例でした。角化歯肉も十分でしたので、フラップレスでEBIインプラントを2本埋入しました。
手術時間は、約10分です。
手術野の消毒や血圧測定、ドレーピングなどに40分ほどかかっているのですが、、、あっという間のオペです。
あっという間だからと言って、完全滅菌体制を崩してしまうと、予想外の状況でGBRや骨移植などに対応しなければならない時に、不潔状態でオペをしなくてはならなくなるのは嫌ですから、仕方がないですね。