2009.06.17
症例集(オペログ)
EBI ティッシュレベル埋入
今日のオペは、下顎の67欠損というとてもオーソドックスな症例でした。
問題は、付着歯肉の幅と厚みが少ないのでプラットフオームシフトのアバットメントを使用するには、かなり骨縁下に埋入しなくてはならないことでした。
その付近で、骨がかなり硬くなり骨火傷の恐れがあったので無理をせず、ストローマンの1回法の補綴形式で行うこととしました。
ソリッドヘッドをたてて、フィクスチャーにマクロギャップを設定することとなります。
すごく薄い歯肉です。
延長ヒーリングキャップの2mmを使っています。
2009.06.05
症例集(オペログ)
ノーベル即時荷重
今日は、下顎の57番部位に2本のインプラントを埋入後、同時に仮歯を装着する即時荷重を行いました。
使用したインプラントは、最近導入したスピーディーグルービーという世界第1位シェアを誇るノーベルインプラントの新製品です。
初期固定を45Ncm(ニュートンセンチ)で固定できることが重要です。
幸い骨質もクラス2でフィクスチャーの長さも13mmと11.5mmを使用できました。
この患者さんは反対側もインプラントをしなければならないのですが、通常は仮歯が3ヶ月後に入ってそれからもう片方の抜歯を行ってからインプラントを埋入しまた3か月待つことになります。
そうすると、両方に歯が入るのに6か月以上かかります。
しかし、片方に即時荷重をかけられると3か月ちょっとで終了できるメリットがあります。
そして、今回のように無切開で行った場合は、術後の痛みや腫れもほとんどなく、患者様の苦痛も少なくて済みますね。
無切開での埋入です。
5,7番部位に45N以上の初期固定を得ました。
あらかじめ用意しておいた仮歯をスクリューで固定します。
5番部位はオトガイ孔を避けるために若干傾斜埋入しました。
2009.06.03
症例集(オペログ)
EBI中切歯の抜歯即時埋入 スモーカー
今日の患者様は、喫煙歴30年のスモーカーのかたでした。
歯肉も線維性で硬く、いかにも血色がよくありません。
フェイルの可能性を説明したうえで行いました。
初期固定は20Nとれましたが、頬側の骨板が歯肉縁から6mmの高さまで吸収を受けていました。
唇側辺縁が3mm落ちると仮定して、舌側骨板に沿わせて隣接の骨縁下2mmに埋入しました。
本当にこの辺は経験と勘が頼りになります。
EBIインプラント埋入後補てん剤填入時です。
術前の状態ですが、左上1番の唇側に歯根の水平破折があります。
2009.06.02
症例集(オペログ)
抜歯窩早期フラップレス埋入
下顎6番部位の抜歯後3か月で部分的に骨が治癒した状態での埋入です。
ITI学会の早期埋入Type3に相当します。
歯槽堤の幅、深さ、角化歯肉の幅も十分でしたので、迷わずフラップレスでの埋入でした。
フラップレスで難しいのは埋入深度ですが、EBIインプラントのワイドボディーを使用しましたので、骨縁より少し深めを狙って埋入しました。
プラットフォームスイッチのベスティックアバットメントを使用すれば、上部構造のマージン部を歯肉縁下の適当な深さに設定することができますのでとても楽ですね。
パンチアウトがやや遠心に行ったため、フィクスチャーの位置を少しずらしています。
やや骨縁下に位置するプラットフォーム
2009.05.29
症例集(オペログ)
抜歯窩早期埋入
約1.5か月前に慢性根尖性歯周炎にて抜歯を行った方の、早期埋入です。
フラップを展開すると下顎7番部位にいまだに大きな骨欠損があります。
6番部位では全く問題ないのですが、7番部位では初期固定がほとんど期待できませんので、HAサーフェイスのインプラントを用いました。
7番部位は抜歯窩の基底骨で固定を得るようにした結果、骨の高さに差がでましたので、7番部位のオステオトミーを行い5番の遠心から7番部位へなだらかに歯肉が移行するように配慮しました。
同時に除去した骨を7番部位の欠損部へ転入し早く骨の修復が完了するようにしました。
7番頬側に骨欠損があります。
埋入深度に差があります。
術後は何事もなかったかのような、口腔内です。