2010.11.04
症例集(オペログ)
成熟側サイブロン埋入
今日のオペは、サイブロンインプラントの下顎臼歯部への埋入です。
右下6番部位にφ3.3mm×11mmと7番部位にφ4.1mm×9mmをそれぞれ埋入しました。
成熟側でしたので、骨質も問題なく十分な初期固定がとれました。
6番部位は、厚みが少なくて頬側に裂開を生じましたので、3.3mm径のインプラントを使用し、歯槽頂からボーンチップを採取して補填しました。
埋入深度はやや浅めでしたので、ストローマンのヒーリングキャップそ使用しています。
上部構造はソリッドアバットメントを立てて、セメント固定の連結冠の予定です。
ただその前に全顎の歯列矯正を行いますので、当分はプロビジョナルの補綴となります。
パラレルピンを使用して平行性を確認、近心のインプラントがやや遠心傾斜していましたので、次のドリリングで修正しました。
ストローマンのヒーリングキャップで1回法の術式です。
術後のパノラマです。2本のインプラントの埋入ポジションは理想的です。
2010.10.27
症例集(オペログ)
上顎スプラインHAのCGFソケットリフト
今日のオペは、右上の3,4,5番部位にスプラインHAを3本埋入しました。
3,4番部位は、CTのシミュレーションから口蓋側へ傾斜埋入で3.75Φ10mmを2本、5番部位は基底骨2mmの条件でしたが、CGF4個でソケットリフトを行い5.0Φ8mmを埋入しました。
術前の施術部位の状態です。
患者さんの静脈血から生成したCGFを4個使用しました。
5番部位のソケットリフトにCGFを使用しています。
5番部位のクロスセクショナルCT画像です。基底骨は2~3mmの厚みしかありません。
2010.10.22
症例集(オペログ)
前歯部欠損へノーベルナロープラットフォームをGBR埋入
サイトの設定の関係で、しばらく画像のアップができなくなっていましたので、しばらくぶりのオペケースの御紹介です。
今日は前歯部にノーベルのナロープラットフォームを埋入したケースです。
左側中切歯と犬歯が欠損していました。他の歯科医院で、骨が足りないので難しいと言われて転医してこられた女性の方です。
CTでシミュレーションしてみると、犬歯の部分は何とかノーベルスピーディー&グルービーの3.3Φがおさまるのですが、中切歯部は骨欠損が大きいため、GBRが必要でした。
おなじ3.3Φの11.5mmをゼノグラフトを用いてサイマルテーニアスの埋入を行いました。
幸いフィクスチャーの固定は十分取れましたので、あとは歯頚線がなるべく高位に落ち着くことを期待するのと、歯列矯正を行い歯間幅径を審美的な補綴形態になるようにすることが大事となります。
ちなみにこのケースでは、主にHAコーティングインプラントで併用する自己血由来のフィブリンゲルであるCGFのメンブレンを使用して骨補てん材を固定しました。
術前の埋入部位です。中切歯部は外形からでも骨の不足がわかります。
ノーベルのナロープラットフォームを埋入しました。トルクは35Nかかっています。
ゼノグラフトにCGFの血清成分を混ぜています。下方に見える白い膜のようなものがCGFメンブレンです。
減張切開をしてカバーしています。1回法のGBRです。
2010.10.13
症例集(オペログ)
EBIインプラントの抜歯早期埋入(type3)
今日は、EBIのWB11mmを下顎7番部位に抜歯窩埋入しました。
抜歯後4か月経過しての抜歯早期(partially bone healing)埋入です。
写真のようにソケットはほとんど新生骨で満たされています。
フィクスチャーを骨縁に埋入しました。上部構造はオクタアバットを装着してスクリュー固定で製作してもらいます。
埋入部位の粘膜を展開したところです。
EBIのワイドボディー11mmをエンジン埋入しています。
左下7番の歯根破折にて抜歯となりました。
フィクスチャー埋入後のパノラマです。延長ヒーリングキャップはストローマンのものを使用しています。
2010.10.12
症例集(オペログ)
スプラインHAの上顎抜歯即時GBR併用埋入
今日のケースは、すでに上顎の両側にサイナスリフトでスプラインHAを3本埋入している患者さんです。
前歯部スプラインHA3.75Φ10mm×3と8mm×1を埋入しました。
1か所は抜歯即時埋入、2か所は頬舌径が足りずに外側のGBRを行いました。
右上2番と左上3番部位にはCGFメンブレンとBio-ossを使用してGBRをしました。
どのフィクスチャーも35Nの初期固定が取れ、粘膜内に完全埋入で手術を終えました。
最終的には、左上5番の天然歯は抜歯となり、上顎7本のフィクスチャーでボーンアンカードブリッジとなります。
術前のノーベルガイドのシミュレーションです。
術前の埋入予定部位です。
右上3番部位はフィクスチャーの1/2が裂開していましたので、Bi0-ossとCGFでGBRをしています。
左上4,2番部位のGBRの状況です。