2011.03.31
症例集(オペログ)
上顎67部位スプラインHAのサイナスリフト同時埋入
今日のオペは、抜歯早期埋入ですが、かなり難易度が高いです。
上顎67番部位で、歯槽底部には、P4で抜歯となったために大きな陥凹を伴う抜歯窩があり、上顎洞底も低位のため、歯槽頂の厚みが1~3mmです。
ソケットリフトよりもウィンドウテクニックで行った方が安心なケースです。
スプラインHAのワイドダイアメーターの10mmを2本使用しました。
初期固定は、ほとんどありませんので落ち込み防止用にヒーリングアバットメントを装着したうえで完全埋入しています。
7番部位の抜歯窩は2mm程度骨のリペアがあると考えて、治癒した後の歯槽形態を予測して埋入深度を決定しました。
ウィンドウはピエゾサージェリーであけて、静脈血から生成したCGF4本とBio-ossを補てん材として填入しました。
補てん材とインプラントを埋入後の状態です。
6番部位のクロスセクションです。
7番部位のクロスセクションです。ほとんど骨がありませんが、2~3mmの骨の増加が見込まれます。
術前のパノラマです。右上7番は歯周病で歯槽骨がほとんどなくなってしまっています。
術後のパノラマです。
2011.03.26
症例集(オペログ)
下顎成熟側のサイブロンインプラント埋入
今日は、また下顎67部位の成熟側埋入でした。
埋入部位の骨、角化歯肉の量も十分でしたので、サイブロンプロEXのワイドボディー11mmと9mmを2本埋入しました。
平行性に注意して、火傷を起こさないようにドリリングしました。
セルフタップで35N以上のトルクで初期固定ができていますので、8週後に補綴予定です。
歯槽粘膜の厚みが薄かったので、埋入深度を0.5mm程度骨縁下に設定し、1mmカフのプラットフォームシフトアバットメントを使用しセメント合着の上部構造を制作予定です。
埋入部位の歯槽骨は良好ですが、粘膜がやや薄いタイプです。
パラレルピンで植立方向を確認します。
0.5mmのエクスターナルベベルが骨縁下に入るように埋入しました。
埋入後のパノラマです。
2011.03.25
症例集(オペログ)
ストローマンティッシュレベルインプラントの下顎成熟側埋入
今日は、久しぶりに下顎遊離端の成熟側へのインプラント埋入でした。
使用したのは、ストローマンティッシュレベルインプラントのRN10mSTと10mmTEです。
歯槽形態は普通で、粘膜も問題ありませんでした。
チャレンジは、以下に平行に埋入深度をきちんととるかということでした。
ところが、歯槽骨内に骨硬化部があり、7番部位のドリルがすすみませんでしたので、ここは10mmの予定を変更して8mmとしました。
無理してドリリングすることにより、火傷を引き起こす場合がありますので、要注意です。
結果としては、問題なく初期固定も35N以上取れましたので、8週にて補綴が可能です。
術前の埋入部位です。成熟側です。
インプラント埋入時の所見です。
ほぼ並行に埋入されています。
2011.03.17
症例集(オペログ)
アストラインプラントの上顎小臼歯部位への埋入
今日のオペは、アストラインプラント4.0Φ9mmの上顎4番部位の早期埋入でした。
レントゲン写真からわかるように、インプラントを入れるスペースはごく限られています。
上顎洞を穿孔しないように、ストッパーがついた先端がフラットなバーで1mmずつ慎重にドリリングしていきました。
最終的には、オステオトームにて少しだけ挙上する形で、ほぼ既存骨の中に埋入できました。
頬側に裂開がありましたので、やや舌側に埋入しています。
4mmの高さのヒーリングアバットを使用して、1回法で終了しています。
術前のレントゲン写真です。
術後のレントゲンです。
2011.03.16
症例集(オペログ)
アストラインプラントの下顎臼歯部埋入
今日は、下顎67番部位の抜歯早期埋入でした。
下顎管との距離が近く、慎重なオペが要求されるケースでした。
歯槽頂の骨形態もイレギュラーでしたので、自家骨によるGBRも併用しました。
使用したのは、