今日のオペは、抜歯早期埋入ですが、かなり難易度が高いです。
上顎67番部位で、歯槽底部には、P4で抜歯となったために大きな陥凹を伴う抜歯窩があり、上顎洞底も低位のため、歯槽頂の厚みが1~3mmです。
ソケットリフトよりもウィンドウテクニックで行った方が安心なケースです。
スプラインHAのワイドダイアメーターの10mmを2本使用しました。
初期固定は、ほとんどありませんので落ち込み防止用にヒーリングアバットメントを装着したうえで完全埋入しています。
7番部位の抜歯窩は2mm程度骨のリペアがあると考えて、治癒した後の歯槽形態を予測して埋入深度を決定しました。
ウィンドウはピエゾサージェリーであけて、静脈血から生成したCGF4本とBio-ossを補てん材として填入しました。
補てん材とインプラントを埋入後の状態です。
6番部位のクロスセクションです。
7番部位のクロスセクションです。ほとんど骨がありませんが、2~3mmの骨の増加が見込まれます。
術前のパノラマです。右上7番は歯周病で歯槽骨がほとんどなくなってしまっています。
術後のパノラマです。